概要
MKR NB 1500は、あなたのプロジェクトにナローバンド通信を追加します。インターネットに接続されていない遠隔地のデバイスや、フィールドでの展開、リモートメータリングシステム、太陽光発電デバイスなど、電源が確保できない状況での使用に最適な選択肢です。
このボードのメインプロセッサーは、Arduino MKRファミリーの他のボードと同様に、低消費電力のArm® Cortex®-M0 32ビットSAMD21を採用しています。ナローバンドの接続には、IoT LTEセルラー・レンジの異なるバンドで動作する低消費電力チップセットであるユーブロックス社のモジュール、SARA-R410M-02Bを使用しています。さらに、マイクロチップ社のECC508暗号チップにより、安全な通信が確保されています。このほか、バッテリーチャージャーや外部アンテナ用のコネクターも搭載しています。
本製品はグローバル仕様で、LTEのCat M1/NB1バンド1、2、3、4、5、8、12、13、18、19、20、25、26、28に対応しています。この周波数帯でサービスを提供している事業者は以下の通りです。Vodafone、AT&T、T-Mobile USA、Telstra、Verizonなどがあります。
バッテリー駆動
USBポートから基板に電源(5V)を供給することができます。Li-Po充電回路を搭載しており、バッテリーまたは外部の5V電源で動作し、Li-Poバッテリーを充電しながら外部電源で動作させることができます。一方のソースから他方のソースへの切り替えは自動的に行われます。
関連ボード
ソリューションに適したワイヤレスプロトコルをまだ決めかねている場合は、ArduinoのMKRファミリーがいくつかの代替品を提供しています。
MKR FOX 1200:Sigfoxインフラストラクチャ上のEUソリューション用。製品ページはこちら。
MKR WAN 1310:LoRa®またはLoRaWAN™を使った実験をしたい場合。詳しくはこちらをご覧ください。独自のインフラ構築をお考えの方には、LoRa®ゲートウェイもご用意しています。
MKR GSM 1400: グローバルなカバレッジを考えると、GSM / 3Gは世界で最も拡張性の高いネットワークです。製品ページはこちら。また、必要に応じて、ボードとグローバルデータプラン付きのSIMをセットにしてご提供します。
技術スペック
Arduino MKR NB 1500は、SAMD21マイクロコントローラーをベースにしています。
MICROCONTROLLER | SAMD21 Cortex®-M0+ 32bit low power ARM MCU (datasheet) |
RADIO MODULE | u-blox SARA-R410M-02B (datasheet / summary) |
SECURE ELEMENT | ATECC508 (datasheet) |
BOARD POWER SUPPLY (USB/VIN) | 5V |
SUPPORTED BATTERY | Li-Po Single Cell, 3.7V, 1500mAh Minimum |
CIRCUIT OPERATING VOLTAGE | 3.3V |
DIGITAL I/O PINS | 8 |
PWM PINS | 13 (0 .. 8, 10, 12, 18 / A3, 19 / A4) |
UART | 1 |
SPI | 1 |
I2C | 1 |
ANALOG INPUT PINS | 7 (ADC 8/10/12 bit) |
ANALOG OUTPUT PINS | 1 (DAC 10 bit) |
EXTERNAL INTERRUPTS | 8 (0, 1, 4, 5, 6, 7, 8, 16 / A1, 17 / A2) |
DC CURRENT PER I/O PIN | 7 mA |
FLASH MEMORY | 256 KB (internal) |
SRAM | 32 KB |
EEPROM | no |
CLOCK SPEED | 32.768 kHz (RTC), 48 MHz |
LED_BUILTIN | 6 |
FULL-SPEED USB DEVICE AND EMBEDDED HOST | |
ANTENNA GAIN | 2dB (bundled antenna at the Arduino Store) |
CARRIER FREQUENCY | LTE bands 1, 2, 3, 4, 5, 8, 12, 13, 18, 19, 20, 25, 26, 28 |
POWER CLASS (RADIO) | LTE Cat M1 / NB1: Class 3 (23 dBm) |
DATA RATE (LTE M1 HALF-DUPLEX) | UL 375 kbps / DL 300 kbps |
DATA RATE (LTE NB1 FULL-DUPLEX) | UL 62.5 kbps / DL 27.2 kbps |
WORKING REGION | Multiregion |
DEVICE LOCATION | GNSS via modem |
POWER CONSUMPTION (LTE M1) | min 100 mA / max 190 mA |
POWER CONSUMPTION (LTE NB1) | min 60 mA / max 140 mA |
SIM CARD | MicroSIM (not included with the board) |
LENGTH | 67.64 mm |
WIDTH | 25 mm |
WEIGHT | 32 gr. |
OSH: 回路図
MKR NB 1500はオープンソースのハードウェアです! 以下のファイルを使って自分のボードを作ることができます。
▶電子回路[EAGLE FILE ZIP]
▶電子回路[PDF]
inout Diagram
▶pinout diagramのダウンロードはこちらをクリック (PDF)
追加I2Cポート
MKR NB 1500には、I2Cバスの拡張用として追加のコネクターがあります。これは、1.0mmピッチのスモールフォームファクターの5ピンコネクターです。コネクタの機械的な詳細は、コネクタのデータシートに記載されています。
I2Cポートは、Arduino内ではエスロブ自己識別ポートとも呼ばれており、次のものが付属しています。SDA、SCL、GND、+5V、そして、接続されているI2Cデバイスにアラームを送信するためのデジタルピンが追加されています。ピンアウトは以下の図の通りです。
この拡張ポートを搭載したArduinoボード用のモジュールを独自に設計する場合、使用することをお勧めするコネクターは、写真のコードです。写真のSHR-05V-S-Bをお勧めします。