顧客リストに記載された電話番号が古い桁数になったまま、なんて事がよくありませんか?
市外・市内局番は総務省が管轄し、逼迫対策や市外局番統一等の理由で変更されます。
平成10年~18年当たりには、広範囲な地域で市外局番の改廃がありました。
顧客リストの市外・市内局番の桁を一括で変換する方法
私が住んでいた奈良県生駒市の電話番号は、かつて「07437-X-9999」でしたが現在は「0743-7X-9999」となっています。
つまり全体の番号は変わっていませんが、市外局番の桁が変わった事でハイフンの位置が変わっている訳です。
個人的な住所録等では、ハイフン位置がどうでもあまり影響はありませんが、企業内の顧客リストとなると、電話番号が検索キーになっていたりして、正式な桁位置に変更しないと不具合が発生する事があります。
ここでは、既存の電話番号から簡単にハイフン位置を一括変換する方法をご紹介します。
SUBSTITUTE関数を使って不要なハイフンを除去する方法
「SUBSTITUTE関数」は選択文字列を任意の文字列に置換する関数です。
まず、SUBSTITUTE関数を使って、旧電話番号からハイフンを除去します。
例) =SUBSTITUTE(A2,”-“,””) …..セルA2(文字列)の”-”(ハイフン)を””(データ無し)に変換する。
Left関数を使って、市外局番を取得する方法
「Left関数」は文字列の左端から指定した文字数を取得する関数です。
Left関数を使って、電話番号の先頭3桁を市外局番として取得します。
例)=Left(B2,3) …… セルB2の値(文字列)の左側3文字を取得する。
Mid関数を使って、市内局番を取得する
「Mid関数」は文字列の指定した桁位置から指定した文字数を取得する関数です。
Mid関数を使って、電話番号の4桁目から3桁を市外局番として取得します。
例)=Mid(B2,4,3) …… セルB2の値(文字列)の4桁目から文字を取得する。
Right関数を使って、番号を取得する方法
「Right関数」は文字列の右端から指定した文字数を取得する関数です。
Right関数を使って、電話番号の末尾4桁を番号として取得します。
例)=RIGHT(B2,4) …… セルB2の値(文字列)の右側4文字を取得する。
これで、新市外局番体系に電話番号をバラしましたので、今度はこれらを3+3+4桁になるように、間に”-”をはさみます。
&を使って文字をつなげる方法
&は複数のセルや任意の文字列を一つにまとめる数式です。
セルとセルは&で結びます。任意文字は””で囲みます。
例)=C2&“-“&D2&“-“&E2
これで新電話番号の体系に変換できました。
数式をひとつにまとめる方法
上記の方法を踏まえて、一括で変換できるよう、数式をまとめてみます。
例)=LEFT(SUBSTITUTE(A2,”-“,””),3)&”-“&MID(SUBSTITUTE(A2,”-“,””),4,3)&”-“&RIGHT(SUBSTITUTE(A2,”-“,””),4)
まとめ
最初は、関数ひとつずつを処理する様に数式を作成しますが、関数は複合的に使う事ができますので、慣れてきたら関数を組み合わせてすっきりとした数式を作ってみましょう。