Arduino Nano 33 BLE Sense

概要

Nano 33 BLE Sense（ヘッダーなし）は、Arduinoの3.3V AI対応ボードで、利用可能な最小のフォームファクターです。45x18mmです。

Arduino Nano 33 BLE Senseは、よく知られたフォームファクタの全く新しいボードです。このボードには、一連の組み込みセンサーが搭載されています。

• 9軸慣性センサー：このボードがウェアラブルデバイスに最適な理由です。
• 湿度、温度センサー：環境条件の高精度な測定を可能にします。
• 気圧センサー：簡単なウェザーステーションを作ることができます。
• マイク：音をリアルタイムに捉えて分析することができる
• ジェスチャー、近接、光色、光量センサー：部屋の明るさだけでなく、誰かがボードの近くに移動しているかどうかも推定する

Arduino Nano 33 BLE Senseは、従来のArduino Nanoを進化させたものですが、より強力なプロセッサであるNordic Semiconductors社のnRF52840を搭載し、64MHzで動作する32ビットARM® Cortex™-M4 CPUを採用しています。これにより、Arduino Unoよりも大規模なプログラムを作成することができ（プログラム・メモリは32倍の1MB）、より多くの変数を使用することができます（RAMは128倍です）。メインプロセッサーには、NFCによるBluetooth®ペアリングや超低消費電力モードなど、他にも素晴らしい機能が搭載されています。

組み込み型人工知能

このボードの最大の特徴は、印象的なセンサーの品揃えの他に、TinyMLを使ってエッジ・コンピューティング・アプリケーション（AI）をこのボード上で実行できることです。TensorFlow™ Liteを使って機械学習モデルを作成し、Arduino IDEを使ってボードにアップロードすることができます。

Arduinoの開発者であるSandeep Mistry氏とArduinoのアドバイザーであるDominic Pajak氏は、Nano 33 BLE Sense上でのAIへの入門的なチュートリアルだけでなく、色検出に関するより高度なガイドも用意しました。

改良されたArduino Nano

これまでArduino Nanoを使っていた方は、Nano 33 BLE Senseがピンと同等の代用品になります。コードはそのまま動作しますが、3.3Vで動作することを忘れないでください。つまり、3.3Vに対応していない場合は、元のデザインを修正する必要があります。そのほか、従来のNanoとの主な違いは、より優れたプロセッサ、マイクロUSBコネクタ、そして前述のすべてのセンサーです。

ボードはヘッダー付き、またはヘッダーなしで入手でき、これにより、ウェアラブルを含むあらゆる種類の発明品にNanoを埋め込むことができます。基板にはテッセレーションされたコネクターが付いており、B面には部品がありません。これらの特徴により、お客様のデザインに直接ボードをはんだ付けすることができ、プロトタイプ全体の高さを最小限に抑えることができます。

さらに、価格も改善されています。製造工程の見直しにより、Arduino Nano 33 BLE Senseは本当にコスト効率が良くなりました…何を待っているのでしょうか？今すぐアップグレードしましょう。

Bluetooth®とBLE

Nano 33 BLE Senseに搭載されている通信チップセットは、BLEとBluetooth®のクライアントとホストデバイスの両方に対応しています。マイクロコントローラ・プラットフォームの世界ではかなりユニークなものです。Bluetooth®のセントラルデバイスやペリフェラルデバイスの作成がいかに簡単かを知りたい場合は、ArduinoBLEライブラリの例をご覧ください。

技術スペック

Arduino Nano 33 BLE Senseは、nRF52840マイクロコントローラーをベースにしています。

ドキュメント

OSH: 回路図
Arduino Nano 33 BLE Senseはオープンソースのハードウェアです! 以下のファイルを使って自分のボードを作ることができます。

▶電子回路[EAGLE FILE ZIP]
▶電子回路[PDF]
▶FRITZING[FRITZING]

Pinout Diagram