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標準仕様では対応できない?!|複数の回収予定日に対応する 回収予定表の作成事例

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Dream21標準仕様では対応できない複数の回収予定日に対応した回収予定表アドオン開発事例

パッケージソフトは、各ソフトベンダー(メーカー)が一般的なユーザを想定して仕様設計を行いますので、当然個別の業種や企業には対応できない機能が多々あります。
食品の卸売業では、請求締日・回収日が1ヶ月に複数回発生する得意先があります。
しかし、導入されたPCA Dream21では、得意先毎に設定できる回収日は月に1回しかなく、正しい回収予定が把握できない事が分かりました。

回収日が月に1回しか登録できない!Dream21の仕様

Dream21販売モジュールの請求書作成の仕組みは、請求締切日は得意先マスタに設定しますが、実際の請求期間は売上日付範囲で指定します。

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要するに、1ヶ月に複数締切日があれば、この処理を日付範囲を変えて繰り返せば良いわけです。
ただ、入金予定に関しては、得意先マスタで締切日の何日後を入金予定日とするか1箇所しか登録できません。
例えば、毎月10日毎に請求書を発行し、その10日後に入金される(月に複数回入金日がある)場合、請求書の発行は可能ですが、入金予定を正しく処理する事ができません。

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上記の場合で、得意先マスタの入金予定日が当月10日を設定すると、すべての請求書の入金予定は当月10日になってしまいます。
この場合、回収予定表では、最後の請求書(上記の場合請求書3)の値だけが表示され、請求書1、2の値を表示する事ができません。

つまり、1ヶ月に複数入金予定がある場合、標準機能では対応できない事が分かりました。

回収予定表のアドオン開発で解決!

ユーザとしては、入金予定日毎の入金予定額を正確に知りたい訳ですから、入金予定=請求書のデータを連続して表示するアドオンの開発を検討しました。
しかしDream21の請求データを調査した結果、請求データには既に上述の回収予定日が登録されておりそのままでは本来の回収予定日毎にデータを並べ替える事が出来ない事がわかりました。

そこで、別途回収予定表出力専用に入金サイクルを指定する拡張画面を作成し、その入金サイクルで請求データを並び替える事で、複数の回収予定日を制御する仕様としました。

【回収予定表設定画面】  回収予定日には請求締から何日後を入金予定とするかを登録します。

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回収予定表 出力例

回収予定表

ユーザが知りたい回収予定日ごとの回収金額を一覧で表示する事ができるようになりました。
また、本画面はEXCELにも出力できますので、並び替えて得意先毎に回収金額集計する等の加工も可能です。

まとめ

冒頭にも書いたように、パッケージソフトは、各ソフトベンダー(メーカー)が一般的なユーザを想定して仕様設計を行っています。
以外に「こんなこと出来ないの?」という事もあります。
外部プログラムはそういった個別要望に対応できる可能性がありますので、問題点は諦めずに販売店等にご相談される事をお勧めします。

 

 

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