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これからのパッケージデータ活用!|PCAクラウドAPIを使ったデータ活用事例

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PCA会計Xの仕訳データをクラウドAPIを使用してEXCELに出力する事例

PCAクラウドAPIとは

従来のPCA製品では、パッケージのデータベースを外部プログラムから直接アクセスする為のツールの提供がありませんでした。
どうしても、外部プログラムからデータをアクセスしたい時は、開発者が自力でデータベースを解析し、SQL文を書いてアプローチしていましたが、この方法はメーカ側でデータベースの変更等が発生した場合は、都度個別に対応が必要で、メーカ側からの保証もありませんでした。

しかし、PCA会計Xシリーズから「PCAクラウドAPI」が提供され一部のデータの入出力を外部プログラムから直接ハンドリングできるようになりました。
今回は、この「PCAクラウドAPI」会計Xの仕訳データを利用してEXCELの資金繰表にデータを展開する事例です。

パッケージで提供される資金繰表の問題点

会計Xの資金繰表は月次単位に集計され、当月の資金残高が表示される仕組みになっています。
もちろん結果評価のためのものであれば、これでも問題ありません。

しかし、資金事情が厳しい中小企業の場合、実際の資金管理では

・資金移動のための日付単位の状況把握
・予測数値を含めた資金予定の立案

が重要です。

二重管理の不都合

結局、会計システムは決算書を作成する為の、いわば事後報告的なシステムになっており、現在・未来ベースの資金予測については、会計システムとは別で作成・管理する事になります。
これによりデータが二元化してしまい、双方の数字をあわせるためのチェック処理が増加し、事務効率としてはデメリットが発生します。

事務重複を解消し、効率UPへ

今回作成したのは、PCA会計Xの仕訳データをクラウドAPIを使って抽出し、日別にEXCEL表に展開するアドオンプログラムです。

通常、この手の改造はパッケージ側の標準機能で、仕訳を汎用データに出力した後、データをEXCELで加工するかEXCELのマクロ等でデータを書式に展開する方法を採用しますが、「クラウドAPI」を使う事で、データを直接ハンドリングしで、EXCELシートに展開する仕様としました。

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プログラムの仕組みとしては、EXCELのマクロ(VBA)からAPIを使用し、PCA会計Xの仕訳データを取得する方法としました。

■データ取込画面

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■データを展開したシート

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このEXCELブックを使う事で、日別にどの口座にいくら入金され、支払が発生するかが仕訳データから直接展開できるようになり、会計入力とEXCEL作表という事務重複が解消され、手作業が激減しました。
またEXCELに予定データを追加する事で、何パターン化の予測資金繰表を作成する事ができるようになりました。

まとめ

最近の業務ソフトは、外部システムとの連携や個別業務への対応を意識したAIP(アプリケーションプログラミングインターフェース)を備えたものが多くなってきています。
メーカーの開発パートナーで、より安定した品質とサポートの保証された外部プログラムを作成・提供できるケースは増加していますので、パッケージ購入時には是非ご検討を。

尚、PCAの場合、クラウドAPIを使用したアプリケーションを運用する場合、別途クラウドAPIライセンス費用が掛かりますのでご注意を。

 

 

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