その昔はCPU専用の高級な装置がないとボードのプログラムは作りにくかったものです。
ところがArduinでは、USBケーブルでつなぐだけで作ったプログラムをArduinoのボードに流し込んで動かすことができます。
今の若い方たちには不思議でもなんでもないことでしょうが、私たち昭和年代には驚きでしかありません。
あらかじめArduinoボードについてくるソフト
これを実現しているのが、実はソフトなんです。
ボードを買ったとき、実はすでにArduinoのCPUの中に、パソコンと簡単にUSBでつないでプログラムを書き込めるソフトがおまけでついてきているのです。
これをマイコンの世界では「Bootloader(ブートローダー)」と呼びます。
買ってきたボードは、USBに接続したとたんボードに電源がはいり、このブートローダというソフトが自動で動き出し、USBポートに何かが起こることを監視しているのです。
そして、書いたプログラムをパソコンのソフトの書き込みボタンをクリックしたあと、パソコンから「できたプログラムおくりこみま~す」という命令を送り、プログラムは焼きこまれるという仕組みになっているのです。
ブートローダは壊れないのか?
こんなに簡単にしてくれるソフト「ブートローダ」も、実際にはマイコンの中に書き込まれているソフトなため、当然壊れてしまうことがあります。
壊れてしまうと、USBを監視する部分がまともに動かなくなって、ボードにUSBケーブルを接続しても何の反応もしなくなります。
ポートを選ぶ画面にすらポートが出てこなくなってしまいます。
ブートローダが壊れたらどうするか…
実はソフトだけの問題なので、ある装置を買って書き込めばすぐに元に戻ってくれますが、その装置自体が3000円~10000円くらいするので、こうなったときはあきらめてもう一枚…こんどは安い中華製でも買ってみるのもいいかもしれません。
ブートローダを書き込むのもそれなりに知識と手間と慣れがいります。
※AMAZONで販売されている中華製Arduino UNO(1400円くらいでケーブルつき)
中華製Arduinoは問題ないか?
Arduinoはオープンソースと言って、回路図もソフトも公開されていて、どんどんコピー製品を作ってください!と言っていますので、基本的には偽物ではないので購入して使うことには問題ありません。
しかし、安いは安いだけのことがあるのも事実です。
もともと中国は一気にたくさんの部品を買い占めるため、当然使う部品代も安ければ、基板を作る人件費も安いので当然安いのはあたりまえですが…
ただし、再生部品を使っていたり、安い互換部品を使っていたりすることもあります。
だから、当たりはずれはあります。
そのリスクをしっかりわかっていて中華製のボードを使うのは実にお得ですね!
※さて、そろそろプログラミングの本質に入っていきます。