相場で毎日変わる商品単価に対応する単価管理機能をDream21に追加
標準機能の単価管理機能では対応できなかった相場商品
Dream21の商品単価管理の仕組みは、
・商品マスタに標準単価+売価Nの設定が可能で、得意先毎にどの売価を使用するか予め設定して使用する。
・入力機能の選択で、マスタ単価と前回単価のどちらかを初期値で使用する。
といった管理機能により、複数単価に対応しています。
Dream21にかぎらず、一般的な業務ソフトは概ね同じ様な単価管理機能となっています。
ところが、今回、導入頂いた食品卸売業等のお客様では、商品単価が相場価格で日々変動するため、売上入力時の単価は上記のどのパターンにも当てはまりません。
このため、標準機能での運用の場合、別途単価表を用意し、日々更新しながら売上入力ではて入力で単価を登録する、といった運用を強いられます。
今回は、相場単価を設定する事で、自動的に客先単価を算出し入力で使用できる入力システムをアドオン開発しました。
相場の変動に対応する単価管理のしくみとは?
相場単価を設定する
実際に取引データに使用する商品は、加工形態等で細分化されますが、単価のベースとなる相場はもう少し大きな括りで単価が設定されます。
よって、商品コード直接ではなく商品分類(商品毎に設定するグループ)単位に相場単価を設定できる画面を用意しました。
また、相場単価はひとつの商品グループに単一ではなく、「高値」「安値」など幾つか種類がありますので、商品分類毎に相場単価を4種類を設定できる画面にしています。
得意先別商品別に計算式を設定する
次に、得意先毎商品別にどの相場単価(1~4)を使用するかを設定し、その単価に対する計算式を設定する画面を用意しました。
計算式は4回加減乗除を設定できます。
例:相場単価1×1.1×0.08
計算式は、一つの商品で一斉に変更が必要な場合があるので、商品毎得意先別にも設定できるよう画面を用意しました。
日別得意先別商品別単価マスタの生成
次に、出荷日を指定して、相場単価と計算式から日付毎得意先別商品別商品単価マスタを生成します。
受注入力では、出荷日に応じた得意先毎商品単価が自動的に表示されるように、画面プログラムを作成しています。本受注伝票データは、一括でDream21売上伝票に転送されます。
まとめ
相場単価と得意先別商品単価が連動するようになり、今まで手計算に頼っていた単価表の更新作業が軽減され、単価の入力間違いも激減しました。
実は、客先との単価については担当営業マンがそれぞれ計算根拠を握っていて、会社としての情報共有ができていませんでした。
事務作業の軽減以上に、どうやって単価を決定しているかの情報共有は会社にとって大きなメリットになりました。