Dream21の給与モジュールはKモジュールとPモジュールの2種類あります。
Kモジュール:Dream21リリース当初から提供されているモジュール
Pモジュール:PCA給与Xに親和性の高いモジュール
ここでは、Kモジュールについてご紹介していきます。
Dream21給与モジュールの基礎である給与体系の仕組み
給与体系の基本的な使用方法
まず給与体系を作成しよう!
Dream21では、月給や時給等の違いで支給日や使用する明細項目が異なる複数の給与体系を登録する事ができます。
まず、名前を決めて給与体系を作成します。
給与体系毎に基本項目・明細項目・明細レイアウト・出力レイアウトを設定します。
基本項目を登録しよう!
基本項目には、主に残業・減額に関わる計算に使用する掛け率を登録します。
明細項目を登録しよう!
明細項目は、勤怠・支給・控除で使用する項目の設定を行います。
各項目はシステムで予約されている項目とユーザが自由に設定できる項目があります。
勤怠項目で10項目、支給項目で50項目、控除項目で30項目まで自由に使用できますので、自社独自の手当項目を作成する事ができます。
各項目には、
①残業・減額計算に含めるか
②課税/非課税
③社会保険・雇用保険料の算定に含めるか
④出力時に金額が0の場合項目名を明細に出力するか
⑤入力時にカーソルを移動させるか
等、細かい設定が可能です。
明細レイアウト
給与明細入力に表示する項目のレイアウトを自由に設定できます。
画面下に、明細項目が表示されるので、配置したい場所にドラッグ&ドロップで簡単に配置できます。
勤怠項目は20項目、支給項目は40項目、控除項目は30項目まで配置できますが、それを超える場合は「内訳明細」を使用して更に同じ項目数を配置できます。
管理上、明細項目は詳細に分けているが、給与明細では1つにまとめて表示したい項目等は、詳細項目を内訳明細に配置して、入力項目として使用し、
給与明細では主明細を使用して、まとめた金額を表示する、といった事も可能です。
計算式と計算式テーブル
計算式を作成して、明細金額を自動計算させる事ができます。
計算式は、支給項目、控除項目、合計項目について給与・賞与それぞれに作成できます。
アルバイトの基本給を出勤時間数×時給単価で計算する場合、基本給は支給項目D01に割当て、時給単価を単価項目Q01に割り当てて、計算式を作成します。
基本給(D01)=出勤時間数(A03)×時給単価(Q01)
これで、明細入力で出勤時間数を入力すれば、基本給は計算値で表示してくれる訳です。
また、計算式は部分計算式も設定できますので、判定用の中間計算値を求める事もできます。
計算テーブルは、項目に対する数値や時間で範囲を設定し、その場合に該当する値が計算式で計算されます。
例えば、労働時間が160時間を超えて180時間までは500円、200時間までは1000円、それ以上は2000円の奨励金を支給する場合等に使用できます。
給与明細入力の例
まとめ
昨今、働き方の多様化が進み、色々な給与体系に対応する必要性が高まっています。
給与ソフトを選定する場合に、まず自社にどのような給与体系が必要か整理をして、手当計算等に対応できるソフトかどうか検討しましょう。